Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

其の儘にして風の止むのを待って居れば宜しいのでございますが、其処(そこ)が気が焦って居(お)るものですから、

文「やッ、こりゃ大変、もし此処(こゝ)に斯(こ)うして居て、今に波が被(かぶ)って来ると、岩間(いわま)の鬼と消えなければ成らぬ、それッ」

と島人を励まして、岩と岩との間に櫓を挟(はさ)んで舟をこじり出そうと致しましたのが運の尽(つき)、すわと云う間(ま)に櫓は中程よりポッキと折れてしまう。その機(はず)みに舟は再び海上に飛出しました。もう如何(いかん)ともする事が出来ませぬ。どう/″\と寄せ来る波上に車輪の如く廻りながら、彼是二三十丁も押流されましたが、又も大きな岩角へ打付けられて、無慙(むざん)や両人とも打ち処が悪かったと見えて、其の儘絶息いたしました。不思議にも文治が命の助かります次第は後(のち)のお話といたしまして、扨(さて)此方(こなた)は二居ヶ峰の麓(ふもと)、こんもり樹茅(きかや)の茂れる山間(やまあい)には珍らしき立派な離家(はなれや)があります。多分猟人(かりゅうど)の中(うち)の親方でございましょう。