Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
のか分りませぬ。銘々慾がありますから自分ではあるまいと思って居ります。さア其の日の朝になりますと、当人へ今日お年貢という事を申し聞けるや否や、すぐ切縄(きりなわ)と申しまして荒縄で縛って連れて行(ゆ)かれるのでございます。此の時は何様(どん)な悪人でも、是が此の世の見納めかと萎(しお)れ返らぬ者はありませぬ。其の昔罪人は日本橋を中央として、東国(とうごく)の者ならば小塚原(こづかっぱら)へ、西国(さいこく)の者ならば鈴ヶ森でお仕置になりますのが例でございます。で、鈴ヶ森へ往(ゆ)く罪人ならば南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)、また小塚原へ往く罪人ならば牢内の者が異口同音(いくどうおん)に南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)を唱(とな)えて見送ったそうでございます。さて文治遠島の次第は重役は勿論、右京殿家来藤原喜代之助も其の前日聞知りましたが、当番の都合にて直ぐ様文治の留守宅へ知らせる事が出来ませぬ。漸(ようや)く其の日の夕方文治の宅へまいりまして、
喜「えゝ頼みます」
町「はい……おや藤原様でございますか、さア何(ど)うぞお上(あが)り下さいまし、まア暫(しばら)くでございました、何うぞ此方(こちら)へ」