Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

めえ、旦那、お懐(ふところ)へ入れますよ」

文「新兵衞殿、何よりのお餞別、何時(いつ)に変らぬ御親切、御恩誼(ごおんぎ)は決して忘却致しませぬ」

と言葉の切れぬ中(うち)に法螺貝(ほらがい)の音ブウ/\/\。文治が船に足を掛けるや否(いな)や、はや船は万年橋の河岸を離れました。船中に居ります罪人は何(いず)れも大胆不敵の曲者(くせもの)でありますが、流石(さすが)に面(おもて)に一種の愁(うれい)を帯び、総立(そうだち)に立上りまして、陸(おか)を見上げる体(てい)を見るより、河岸に居(お)る親戚故旧の人々はワッ/\と声を放って泣叫ぶ。その有様は宛(さなが)ら鼎(かなえ)の沸くが如く、中にもお町は悲哀胸に迫って欄干に掴(つか)まったまゝ忍び泣をして居りまする。さて三宅島は伊豆七島の中(うち)でありまして、最も罪人の沢山まいる処であります。先(ま)ず島へ船が着きますると、附添の役人は神着村(こうづきむら)大尽(だいじん)佐治右衞門(さじうえもん)へ泊るのが例でございます。此の島は伊豆七島の内で横縦(よこたて)三里、中央に大山(おおやま)という噴火山がありまして、島内は坪田(つぼた)村、阿古(あこ)村、神着村、伊豆村、伊ヶ島村の五つに分れ、七寺院ありて、戸数千三百余、陣屋は伊ヶ島に在(あ)りまし