Classici giapponesi con furigana
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あやしのもの
怪しの者
国枝 史郎
Leggi 怪しの者 (あやしのもの) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.259 caratteri · 25 schermate
という悲鳴が聞こえ、さらに逃げてでも行くらしい、けたたましい足音が聞こえましたが、またもや「わッ」という悲鳴が聞こえ、その後は寂然となってしまいました。
(凄いな。三人殺った! 彼奴だ!)
とわたしは走って行きました。
そうして間もなくわたしは、厳重な旅の仕度をし、黒い頭巾で顔をつつんだ、鶴吉と呼ぶ例の男と、木立ちの中で刀を構えていました。そうですわたしも竹杖仕込みの刀を、ひっこ抜いて構えたのです。
わたしたちの足許にころがっているのは、三人の武士の死骸でした。みんな一太刀で仕止められていました。
(凄い剣技だ、油断するとあぶない)
わたしは必死に構えました。
と、鶴吉は月の光で、わたしの姿を認めたらしく、
「なんだ、貴様、乞食ではないか。……しかし、……本当の乞食ではないな。……宣れ、身分を!」
「そういう貴様こそ身分を宣れ! 庄内川からこの屋敷へ、大水を取り入れるために作り設けた、取入口を探ったり、行き倒れ者に身をして、船大工の棟領持田の家へはいり込み、娘をたぶらかして秘密を探ったり、最後にはこの屋敷へ忍び入り、現場を見届けようとしたり……」
「黙れ! 此奴、それにしてもそこまで俺の素性を知るとは?……さては、汝は、……もしや汝は※(疑問符感嘆符、1-8-77)」