Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

Leggi 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 36.648 caratteri · 74 schermate

Aozora Bunko

しかし、まさか中村さんが葬儀車にのっているはずはない。怪人の変装にきまっている。うまいもんだなあ」

小林少年も変装の名人でしたが、それだけに、相手のうでまえが、よくわかるのです。

小林少年は、ぴったりと、へいにからだをつけて、くらやみの中をすかしてみました。

野村さんの門は、まだ開いたままです。中村警部にばけた怪人は、門をくぐって、どうどうと、げんかんのほうへ歩いていきます。

ベルをおすと、書生がドアを開きました。

「わたしは、警視庁の中村です。みち子ちゃんは、もうかえっているでしょうね。それについて、ちょっと、ご主人に、お話ししたいことがあるのですが」

書生は、いちどおくへはいって、すぐにもどってきました。そして「どうぞ、こちらへ」といって、応接室へ案内するのでした。

小林少年は、怪人がドアの中へ消えるのを見さだめてから、ソッと門内へすべりこみました。

門からげんかんまでは五十メートルもあって、たくさんの木がうえてあります。小林少年は、腰をかがめ、その木のあいだをぬうようにして、裏口とのさかいにちかづきました。そして、やみの中に身をひそめながら、口笛をふきました。