Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate

Aozora Bunko

「だれかいないか。賊だ。賊だ。庭へまわれ。」

壮太郎氏が大声にどなりました。

もし、わながなかったら、すばやい賊は、とっくに逃げさっていたことでしょう。壮二君の子どもらしい思いつきが、ぐうぜん功を奏したのです。賊が、わなをはずそうともがいているあいだに、四ほうから人々がかけつけました。背広服のおまわりさんたち、秘書たち、それから運転手、総勢七人です。

壮太郎氏もいそいで階段をおり、近藤老人とともに、階下の窓から、電燈を庭に向けて、捕り物の手だすけをしました。

ただみょうに思われたのは、せっかく買いいれた猛犬のジョンが、このさわぎに姿をあらわさないことでした。もし、ジョンが加勢してくれたら、まんいちにも、賊をとりにがすようなことはなかったでしょうに。

二十面相が、やっとわなをはずして、起きあがったときには、手に手に懐中電燈を持った追っ手の人たちが、もう十メートルの間近にせまっていました。それもいっぽうからではなくて、右からも、左からも、正面からもです。

賊は黒い風のように走りました。いや、弾丸のようにといったほうがいいかもしれません。追っ手の円陣のいっぽうを突破して、庭の奥へと走りこみました。