Classici giapponesi con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate
仏像は、最初からわたさなくてすんだのですし、ダイヤモンドは六個とも、ちゃんとカバンの中におさまっています。勝利も勝利、まったく申しぶんのない勝利でした。賊は、あれほどの苦心にもかかわらず、一物をも得ることができなかったばかりか、せっかく監禁した小林少年は救いだされ、彼自身は、とうとう、とらわれの身となってしまったのですから。
「ぼく、なんだかうそみたいな気がします。二十面相に勝ったなんて。」
小林君は、興奮に青ざめた顔で、何か信じがたいことのようにいうのでした。
しかし、ここに一つ、賊が逮捕されたうれしさのあまり、少年探偵がすっかり忘れていたことがらがあります。それは二十面相のやとっていたコックのゆくえです。彼は、いったいどこへ雲がくれしてしまったのでしょう。あれほどの家さがしに、まったく姿を見せなかったというのは、じつに、ふしぎではありませんか。
逃げるひまがあったとは思われません。もしコックに逃げるよゆうがあれば、二十面相も逃げているはずです。では、彼はまだ屋内のどこかに身をひそめているのでしょうか。それはまったく不可能なことです。大ぜいの警官隊のげんじゅうな捜索に、そんな手ぬかりがあったとは考えられないからです。