Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

顔を風呂敷で隠した『声』の怪塔王は、はじめの勢もどこへやら、いまはしょんぼりとして『顔』の怪塔王の言いなり放題になっています。なにが彼をそうさせたのでしょうか。それはもちろん、この怪塔が海中につかりきりだと、あとしばらくして爆発し、彼も死んでしまわねばならぬのをおそれての上のことです。

『顔』の怪塔王は、いきなり、『声』の怪塔王の両手をうしろへ縛りあげてしまいました。

「あれは本当に返してくれるのだろうね」

と、『声』の怪塔王はまた念をおしました。

5

水中にながくつかっていると、怪塔は爆発するかもしれないというので、さすがに命のおしくなった『声』の怪塔王は、いまや『顔』の怪塔王に降参してしまったかたちです。彼の両手は、うしろにまわされ、しっかりとしばられてしまいました。

「さあ、君の言うとおりになったから、はやく約束どおり、君が盗んでいったものを返してくれい」

と、『声』の怪塔王はさいそくしました。

「うむ、約束はかならず果すよ。しかしその前に、貴様の体を念いりにしらべておかねば、あぶなくて安心していられない」

「なに、体をしらべるって。ちぇっ、そんな約束をしたおぼえはない」