Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

「じゃあ、海水のはいらないようにしておけばいいのに」

「そうはいきません。どうしても金属壁の隙間から浸みこんで来ます。さあ、帆村さん、はやくマスクをかえしてください」

「うん、マスクはここにある」

といって、帆村はようやく怪塔王のマスクをさしだしました。

「ああ、私は手をしばられているから、マスクをかぶれやしません。紐をほどいてください。ああ、手がいたい」

4

怪塔王にマスクをかえしてやったのはいいが、怪塔王は両手を帆村のためうしろにしばられているためマスクがかぶれないから、紐をほどいてくれというのです。

帆村はそれをきいて、つよくかぶりをふりました。

「いや、だめだ。しばってある貴様の手をほどいたりすれば、貴様はどんなにおそろしいことをやるかしれない」

「ああいた、いたい」

と、怪塔王はしきりに身もだえをします。そんなに両手が紐にくいしめられていたいのでしょうか。

「それほどいたくもないくせに、いたいいたいなどとおどかすなよ」

「いえ、ほんとにいたいのだ。ああいたい」

「いくらいたくても、僕はけっしてほどいてやらないぞ。じゃあマスクは、ぼくが貴様の顔にはめてやろう」