Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

小浜兵曹長は、じっと怪塔王を睨んで立っていました。

兵曹長の息づかいは、だんだんとあらくなって来ます。額から頬にかけて、ねっとりした汗がたらたらと流れて来ます。

「うぬ!」

とつぜん、兵曹長の体は、砂原の上に転がりました。ごろごろっと転がって、怪塔王の足もとを襲いました。

そうなると、怪塔王のピストルのさきは、どこに向けたがいいのかわかりません。

だだーん、だだーん。

はげしい銃声がしました。砂が白くまきあがりました。

「こいつめ!」

いつの間にか、兵曹長は砂原の上に立ちあがっていました。

ピストルをもった怪塔王の右手に手がかかると、一本背負いなげで怪塔王の体を水車のようになげとばしました。

「ううむ」

小浜兵曹長は、呻る怪塔王に馬のりとなりました。妙な形のピストルは、兵曹長の靴にぽーんと蹴られ、はるか向こうの岩かげにとんでいってしまいました。

「さあ、どうだ。うごけるなら、うごいてみろ」

怪塔王は、帯革でもって後手にしばられてしまいました。怪塔王は、すっかり元気がなくなって砂上にすわりこんでしまいました。

「とうとう怪塔王を生けどったぞ! 怪塔王て、弱いのだなあ」