Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

そしてその誰かは、どこかそのへんに隠れているのにちがいない」

「へへえ、そうなりますか」

「それにちがいない。さあ、皆をよんで、そこらの隅々をさがしてみろ。きっとその悪者がみつかるだろう」

怪塔王は、モーターをこわした者がそのへんにいるといいきりました。一体誰が怪塔ロケットのモーターをこわしたのでしょうか。

3

やがて、黒人やルパシカを着た団員が、たくさん集ってきました。そうしてモーター焼切りの犯人を探しにかかりました。

「どうじゃ。まだ見つからんか」

と怪塔王は、じりじりしています。

「ああ、警報ベルが鳴っています。先発隊からの無電報告らしいですよ」

別の黒人が、怪塔王のところへ駈けてきました。

「ちぇっ、日本軍といま戦をはじめるというときになって、こんなさわぎがおこるなんて、なんというまずいことだ。おい、わしは戦況をきいているから、はやく悪者をさがしだすんだぞ」

あまりのいそがしさに怪塔王は、体が一つしかないことを、どんなにか不便に思ったことでしょう。

「もしもし。わしだ。どうだ戦況は?」

すると向こうから返事があって、

「ああ団長ですか。日本軍はいますっかりわがロケット隊をとりまきました。