Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

これは怪塔ロケットを追跡していくためでありました。乗手は有名な金岡大尉と三隈一等航空兵曹とでありました。

しかしこの名手たちも、やがてがっかりして艦の方にまいもどってきました。空中からの報告が発せられました。

「司令。追跡してみましたが、とても向こうの速度がはやいので、どうすることもできません。怪ロケット機の姿を、ついに真北の方角に見失いました」

5

それっきり、怪塔ロケットの行方はしれなくなってしまいました。

帆村探偵や一彦少年はぶじでいるでしょうか。また怪塔王は、次にどんなことをやろうと考えているのでしょうか。

軍艦淡路の検察隊長塩田大尉は、こうなったことについて残念でたまりません。

そこへ一彦の妹のミチ子が、兄のことを心配してたずねて来たものですから、塩田大尉の胸のなかは、にえくりかえるような有様でした。

「ミチ子さん、まあ、おかけなさい。ほんとうにお気の毒なことになりましたね」

ミチ子の捷毛は心配のあまり涙でぬれていました。

「大尉さま、兄さんはもうかえってこられないのでしょうか。帆村おじさんも一しょに行ってしまって、あたしの身よりは、もう一人もなくなりましたわ。