Classici giapponesi con furigana
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かいいくらやみまつり
怪異暗闇祭
江見 水蔭
Leggi 怪異暗闇祭 (かいいくらやみまつり) di 江見 水蔭 (えみすいいん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.923 caratteri · 26 schermate
それは神輿渡御の間は、町中が一点の燈火も残さず消して真の暗闇にするために、その間において、町の女達はいうまでもなく、近郷から集って来ている女達が、喜んで神秘のお蔭を蒙りたがるという、噂の虚実を確めずに、その実地を探りにと出掛けたのであった。
こうした敗頽気分に満ちている、旗本の若き武士はその夜、府中の各所に散って、白由行動を取り、翌朝深大寺門前の蕎麦屋に会して、互いに一夜の遭遇奇談を報告し合おうとの約束であった。
さて、明くる朝、定めの家に六人集って見ると、六人が六人とも、鼻頭をそぎ取られていて、満足の顔の者は一人もないのであった。
「暗闇祭には怪物が出る。まさか神わざとも思われぬが、いかにしても残念。その正体を見届けて、退治て貰わなければ堪忍ならぬ」
六人が六人とも、もとより暗闇の中の事ゆえ、正体を見届けようもなかったが、何者やら知れず前に立ったと思うと、忽ち鼻を切られたのだという。ただそれだけで一同取留めた事実が無かったのだ。
「天狗の所業と云ってしまえばそれまでだが、いわゆる鎌鼬の悪戯ではござるまいか」という説もあった。
「いや確かに人間でござった。