Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうふのくちぶえ

恐怖の口笛

海野 十三

Leggi 恐怖の口笛 (きょうふのくちぶえ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.713 caratteri · 122 schermate

Aozora Bunko

「それから所在不明といえば、あの西一郎という男ですネ。彼奴は犠牲者の兄だというので心を許していましたが、イヤ相当なものですよ。彼奴は無職で家にブラブラしているかと思うと、どこかへ行ってしまって、幾晩もかえって来ない。留守番のばあやは金を貰っていながら、気味わるがっています。昨夜もそうです。蝋山教授を騙して、不明の目的のために四郎の屍体を解剖させているうちに、怪漢を呼んで屍体を奪わせた。そのくせ当人は、痣蟹が屍体を盗んでいったと称しています。あれは偽せの兄ですよ。本当の兄なら、屍体を取返そうと思って死力をつくして追駈けてゆきます」

「イヤあれは本当の兄だよ」

「私は随分部下や新聞記者の前を繕ってきましたが、今日かぎりそれを止めて、本当の考えを発表します。第一今日はキャバレー・エトワールの事件で、青竜王のところのチンピラ小僧にうまうませしめられて、面白くないです」

といっているところへ、給仕が入ってきて、雁金検事に電話が来ていると伝えた。

「はアはア、私は雁金だが、――」

と電話に出てみると、向うは噂さの主の覆面の探偵青竜王からだった。

「今日何か新しい吸血鬼事件があったでしょう」