Classici giapponesi con furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate
「御苦労、御苦労、さあ、出来上ったら、御苦労ついでに海まではこぶんだ」
「やれやれ、まだ仕事があったんですかい」
「あたり前だ。ジャングルの中じゃ、ボートは進みはしない」
「そりゃそうですが、海に行ってどうするというんです。まさか、これで島から逃れようなんて、いうんじゃないでしょうね」
「だまって、俺のいうとおりをやりゃあいいんだ。つべこべいうと、どてっ腹に風穴をあけるぞ」
「へい、へい、やりますよ、やりますよ、何も海まで運ばないというんじゃありませんやね」
フランソアもラルサンも親分格のモレロにかかると、まるで赤ん坊だ。
三人はモレロをまんなかにして、ボートを頭の上にかつぎあげた。
「さ、フランソア、お前が先頭だ、行け!」
密林の、雑草の中を、三人はボートの帽子をかむって、つき進んだ。
「おっと右だ、少しかがんで、枝にぶつかる」
さすがに親分だけあって、モレロは注意深い。
こうして、三人が汗を一杯流しながら、二十分間、ふらふらになって出たのがあの洞穴のある入江だった。
ボートは浮べられた。
「さ、なにをぐずぐずしているんだ。早くのらねえか」
「へえ」
ボートに乗れば、水を得た河童も同然だ。