Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate

Aozora Bunko

やがていっぱいとなった。これでいいのだ。穴のところを手でもって、玉太郎は林のところへもどって来た。そしてかたむいた陽の光をこの水入り電球でうけ、その焦点を、そこにちらばる枯草の黒ずんだものの上におとした。

すると枯草はすぐ煙をあげていぶりだした。そこへ息をふきかけた。草は赤い炎をあげてめらめらともえだした。

「あッ。火をつかまえたぞ」

玉太郎は鬼の首をとったようによろこんだ。やがてこの島に闇がおとずれる。

その夜、玉太郎はどんな夢をむすぶことであろうか。

伯爵の昔話

ふかい闇の海上にシー・タイガ号はエンジンをとめた。

正に午前一時だった。

乗組んでいる人々の中で、目をさましていない者はひとりもいなかった。みんなはりきった顔でいるが、甲板へ出ている顔は誰がどんな顔をしているか分らなかった。この一千トンに足りないぼろ船は、団長セキストン伯爵の命令により、完全な灯火管制をしているのだった。

「まちがいなくここなのかね。ねえ船長」

伯爵は、身分ににあわぬ品のわるいがらがら声で、船長によびかけた。

「なんべんお聞きになっても、ここですよ。おっしゃったとおりの地点で、まちがいなしですよ。