Classici giapponesi con furigana
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あくじゅうへん
悪獣篇
泉 鏡花
Leggi 悪獣篇 (あくじゅうへん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.715 caratteri · 73 schermate
よってその長者どのとは、三十の上も年紀が違うて、男の児が一人ござって、それが今年十八じゃ。
奥様は、それ、継母いの。
気立のやさしい、膚も心も美しい人じゃによって、継母継児というようなものではなけれども、なさぬなかの事なれば、万に一つも過失のないように、とその十四の春ごろから、行の正しい、学のある先生様を、内へ頼みきりにして傍へつけておかしゃった。」
二人は正にそれなのである。
十一
「よいかの、十四の年からこの年まで、四五六七八と五年の間、寝るにも起るにも附添うて、しんせつにお教えなすった、その先生様のたんせいというものは、一通の事ではなかったとの。
その効があってこの夏はの、そのお子がさる立派な学校へ入らっしゃるようになったに就いて、先生様は邸を出て、自分の身体になりたいといわっしゃる。
それまで受けた恩があれば、お客分にして一生置き申そうということなれど、宗旨々々のお祖師様でも、行きたい処へ行かっしゃる。無理やりに留めますことも出来んでのう。」
「ほんにの、お婆さん。」
「今度いよいよ長者どのの邸を出さっしゃるに就いて、長い間御恩になった、そのお礼心というのじゃよ。