Classici giapponesi con furigana
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あいとにんしきとのしゅっぱつ
愛と認識との出発
倉田 百三
Leggi 愛と認識との出発 (あいとにんしきとのしゅっぱつ) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 64.420 caratteri · 129 schermate
最も自然にしてまた必然なる宗教的の死である。先帝の存在は大将の生活の中軸であり、核心であった。先帝を失うて後の大将の生活は自滅するよりほかなかったであろう。とても生きるに堪えなかったであろう。私は大将の獻身の対象が国君であったからいうのではもとよりない。ただかくまで自己の全部をあげて捧げ得る純真なる感情と、偉大なる意志とを崇拝し、随喜するのである。
孤独ということはわれらの耳に慣れたる言葉である。私はこの言葉の奥に潜みたる偉大なる意義を想う。ただこの語をわれもわれもと軽々しくいって欲しくない。私らは孤独を口にする前にどれほど自分が純熱に他人を愛し得るかを反省する必要がある。私らはいかばかり他人の魂に触るるに誠実であったか、どれほど自己の魂の口を開いて他人の魂を容れようとしたかを反省してみねばならないと思う。今の私は事実として孤独ではない。私は他人の魂から逃げ出したくない。いよいよ深く頭を突っ込んでその神秘におののきたい。たらたらと汗の出るほど、死ぬるほど彼女が愛したい。人を恋いては死を恐るることを私は恥としたい。
私らは二人の間に産まれたる恋愛をもって私らの生命を意義あらしむる唯一のものとしたい。