Classici giapponesi con furigana
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わがじんせいかん
我が人生観
Leggi 我が人生観 (わがじんせいかん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8326 caratteri · 17 schermate
と疑ることができないわけではない。人間の一生には、銘々がみんなそれぐらいのウソをのこして墓へしけこむものではある。それぐらいのウソはまことに可憐千万であり、当事者以外は腹を立てる筋合のものではない。
私はトマサンなる遊び好きの旦那が、自分の意志でもなく肉親の意にしたがって愛する女房を離絶し、その後は悶々として、一生女房の面影を忘れ得なかったなどというのは、てんで信用ができないのである。トマサン自身がそういう甘さを愛して、その伝説の中に自ら籠城したのかも知れないが、人間というものは、本人が自らそう思いこむにしても、そう思いこまない半面の人生も併存し、決してそんなに甘い人間が実在するものではない。
かりにこれが事実とすれば、この殺人事件の犯人は、本人の意志でもないのに恋女房を離婚させた肉親に最大の罪ありと断ずべく、次にそれに同意したトマサン自身が共犯で、同罪也と云わざるを得なかろう。法文学的に判断すると(法医学というのがあるから、法文学というものもあってもよいことにさせてもらおう)原告の告訴状からは、一昔前のトンデモ・ハップン女学生が今日に至り、芥川賞の女流流行作家となって一管の筆によって敵の息の根をたちウラミを晴らしたという大ドラマは、私が一人のヤジウマとしてその事実ならんことを切にもとめているにしても、