Classici giapponesi con furigana
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わがやのらくえん
我が家の楽園
久生 十蘭
Leggi 我が家の楽園 (わがやのらくえん) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 90.195 caratteri · 175 schermate
「話は、いま聞いたが、豚の件にしても、あんたらのやり方はいかんと思うな……どこが、いかんのか。やさしゅうしてすむことを、わざとむずかしくするのが、いかんのや。自火を出して、難儀をしている人民に因縁をつけて、よけいな苦しみを与えるというのは、不届きやないですか」
「太田さん、因縁をつけるというのは、なんのことです」
「待ちなさい。だいたい、あんたはものを知らなすぎるよ。農林省の課長までしたひとが、豚の密殺をしたりするかどうか、考えたってわかるでしょう。だいいち、こんな立派な庭園で豚を飼うような未開な風習は、日本人はもっとらん。あんたにしてからが、ありそうもないことや思うとる癖に、捜査もせんと、石田さんに罪をおしつけようとする。因縁をつけるというのは、そこのことをいうんや……それで聞くが、あんた、南方へ出たそうやから、レチョンを知っとるだろう」
「レチョンって、なんです」
「知らんのか……レチはスペイン語で乳のことで、レチョンというと、まだ乳を飲んでいるくらいの、小さな豚を丸焼きにすることをいうんやね……日本の田舎では、なにかあると、すぐ餅を搗くが、ポリネシアやメラネシアは、冠婚葬祭のあるたびに、かならずそれをやる……豚を熱湯につけて、剃刀で毛を剃って、臓物を出したあとへ、棕櫚の葉を固く巻いたのを詰めて、尻の穴から