Classici giapponesi con furigana
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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Leggi 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.554 caratteri · 228 schermate
父が初めてこの寺へきたときは、この寺が小さな辻堂にすぎなかったことや、夜、よく獺がうしろの川で鮭をとりそこなったりして夜中に水音を立てたということなどを聞いた。
父はよく言った。
「姉さんがいなくなってから、お前はたいへん寂しそうにしているね。」
「ええ。」
父はよく私の心を見ぬいたように、そんなときは一層やさしく撫でるように慰めてくれるのであった。
「さあ、休みなさい。かなり遅いから。」と、いつも床へつかすのであった。
私は佗しい行燈のしたで、姉のことを考えたり、母のことを思い出したりしながら、いつまでも大きな目をあけていることがあった。うしろの川の瀬の音と夜風とが、しずかに私の枕のそばまで聞えた。
私の十三の冬はもう暮れかかっていた。