Classici giapponesi con furigana
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げさくしゃ
戯作者
国枝 史郎
Leggi 戯作者 (げさくしゃ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.218 caratteri · 21 schermate
「それはさておきご相談……」
と、京伝は落語でも語るようにペラペラ軽快に喋舌って来たのを、ひょいとここで横へ逸らせ、
「どうでげすな滝沢さん、私の家へ来なすっては。一つ部屋へ机を並べて一諸に遣ろうじゃごわせんか」
「おおそれは何よりの事。洵参って宜敷ゅうござるかな」
馬琴はじめて莞爾とした。
「ようござんすともおいでなせえ。明日ともいわず今日越しなせえ。……おい八蔵や八蔵や、お引っ越しの手伝いをしな」
手を拍って使僕を呼んだものである。
馬琴の父は興蔵といって松平信成の用人であったが、馬琴の幼時死亡した。家は長兄の興旨が継いだが故あって主家を浪人した。しかし馬琴だけは止まって若殿のお相手をしたものである。しかるに若殿がお多分に洩れず没分暁漢の悪童で馬琴を撲ったり叩いたりした。そうでなくてさえ豪毅一徹清廉潔白の馬琴である。憤然として袖を払い、
木がらしに思い立ちけり神の旅
こういう一句を壁に認めると、飄然と主家を立ち去ってしまった。十四歳の時である。
「もうもう宮仕えは真平だ」
馬琴は固く決心したが、しかしそれでは食って行けない。止むを得ず戸田侯の徒士となったり旗本邸を廻り歩いたり、突然医家を志し幕府の典医山本宗英の薬籠持ちとなって見たり、そうかと思うと儒者を志願し亀田鵬斎の門をくぐったり、石川五山に従って柄にない