Classici giapponesi con furigana
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たんていしょうせつのしんしめい
探偵小説の真使命
夢野 久作
Leggi 探偵小説の真使命 (たんていしょうせつのしんしめい) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4095 caratteri · 9 schermate
探偵、猟奇小説界に於ける一切の新人も、思わず識らずタメ息し、萎縮し、躊躇し死因化しないではいられないであろう。しかし筆者は格別驚きもせず、心配もしていない。それは中学程度の教養しか持たないせいかも知れない。又は中央文壇の荘厳から遠く離れた山の中に退化生活を営んでいるせいかも知れない。のみならず井底の蛙かもしくは盲、蛇に怖じずの類であろう。こうした大勢に対して死に物狂いの反撃をしてみたくなった。声ばかりでもいい、「探偵小説は行詰まっていない」と絶叫してみたくなった。
新しい人々の自由奔放な大暴れが期待したくなった。笑われてもいい。憎まれても構わない。それが探偵小説界のためだと思い込んでしまった。筆者は敢えて云う。
所謂、本格探偵小説なるものは探偵小説の原始的な型を伝統している純粋種である。今から百年か二百年か前に流行していた、あらゆる種類の文芸の中から進化し生れた、より新しい、より深い、より痛い文芸である。一切の芸術の伝統精神と形式から離脱して、人間の心理を今一層深く、アケスケに抉り付け、分析し、劇薬化、毒薬化し、更に進んで原子化し、電子化までして行くために生れた芸術界の鬼ッ子である。