Classici giapponesi con furigana
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しなまいのふくろ
支那米の袋
夢野 久作
Leggi 支那米の袋 (しなまいのふくろ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.357 caratteri · 50 schermate
でも喘いでも喘ぎ切れない位息が切れているんですもの……妾はそのまま直ぐに気が遠くなっちゃった位なの。だけども又すぐに苦しまぎれに息を吹きかえすと、又もや火の付いたように針金が喰い込むでしょう。地獄の責め苦ってほんとうにあの事よ。そうして息も絶え絶えにヒイヒイ云っているうちに今度は本当に気絶してしまったらしいの。
それから何分経ったか、何時間経ったのかわからないけど、又自然と息を吹き返した時には、妾はもう半分死んだようになっていたようよ。手や足の痛さがわからなくなってしまってね。……そうして眼だけを大きく見開いてどこかを凝視めていたようよ。だからその時に聞いた話も、夢みたように切れ切れにしか記憶えていないの。
「……どうでえ。綺麗な足じゃねえか」
「ウーム。黒人の野郎、こいつをせしめようなんて職過ぎらあ」
「面が歪んだくれえ安いもんだ。ハハン」
「しかし、よっぽど手酷く暴れたんだな。あの好色野郎が、こんなにまで手古摺ったところを見ると……」
「フフン、勿体なくもオブラーコのワーニャさんだかんな」
「ウーム。十九だってえのに惜しいもんだナア……コンナに暴れちゃっちゃ、ヤングだって隠しとく訳に行くめえが……」