Classici giapponesi con furigana
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Leggi 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.671 caratteri · 149 schermate
(身をふるわせて又泣く。)
半七 なるほど、そんないきさつがあるのかえ。わたしはちっとも知らなかった。それにしても若旦那の死んだのは不時の災難で、だれを怨むというわけにもいくめえと思うが……。それともそこには何か理窟がありますかえ。
文字清 (きっとなって。)はい。判って居ります。あの角太郎はおかみさんが殺したに相違ございません。
おくめ それをわたしも今朝はじめて聞いたんですけれど、まさかに大家のおかみさんがそんな事を……。ねえ、兄さん。
半七 まあ、横合いから口を出すな。これは大切な御用の話だ。これからは師匠と膝組みで話をしなければならねえ。おまえもちっとのあいだ奥へ行っていろ。
おくめ はい。(文字清に。)じゃあ、おまえさんも御ゆっくりとお話しなさい。
(おくめは奥に入る。)
半七 おい、師匠。もっとこっちへ来てくんねえ。和泉屋のおかみさんが若旦那を殺したというには何か確かな証拠でもあるのかえ。若旦那を殺すほどならば、初めから自分の方へ引取りもしめえと思うが……。
文字清 角太郎が和泉屋へ貰われてから四年目に今のおかみさんの腹に女の子が出来ました。おてるといって今年十六になります。