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Classici giapponesi con furigana

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いけぶくろのかい

文藝別冊[総特集]岡本綺堂

岡本 綺堂

Leggi 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.671 caratteri · 149 schermate

Aozora Bunko

(小僧共も首を縮めて口をおさえる。)

長次郎 さあ、早くしろ、早くしろ。

庄八 四五日商売を休んだので、みんな怠け癖が附いてしまやあがった。

小僧 (声をそろえて。)さあ、さあ、早くしろ。

(庄八と長次郎も手伝いて、小僧共は金物類を上のかたへ重そうに運んでゆく。)

伝兵衛 (あとを見送って舌打ちする。)小僧どもは碌なことを云わない。定九郎だの勘平だのと、そんな噂は禁物だ。

弥助 大旦那やおかみさんはもう忠臣蔵の芝居は一生見ないと云っておいでですよ。

伝兵衛 まったくお察し申すよ。わたしももう忠臣蔵は見たくない、あの晩のことを思い出すと、今でもぞっとするようだ。小僧共ばかりではない。若い者や女中たちにも今後決して忠臣蔵の噂をしてはならないと、かたく云い渡して置くがいいぜ。

弥助 はい、はい。

(三人は再び帳面や十露盤にむかっている。向うより半七は着物を着かえて草履をはき、酒に酔いたるていにていず。あとより十右衛門が附添っていず。)

十右衛 (不安らしく。)もし、親分さん。大丈夫でございますかえ。

半七 なにが大丈夫だ。神田から京橋まで、この通り真直ぐにあるいて来たじゃあねえか。