Classici giapponesi con furigana
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Leggi 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.671 caratteri · 149 schermate
(云いながらよろよろする。)
十右衛 もし、あぶのうございます。
半七 なにがあぶねえのだ。あぶがなければ蜂もねえや。はははははは。まあ、そんな理窟じゃあありませんかえ。
(半七はよろよろしながら店さきに来る。十右衛門は困った顔をして、附いて来る。)
弥助 おお、露月町の旦那様でございましたか。
和吉 いらっしゃいまし。
(半七はよろけながら店先に腰をかける。十右衛門は立っている。)
十右衛 この中はみんなも御苦労でした。さぞくたびれたことでしょう。
伝兵衛 (帳場を出る。)これは入らっしゃいまし。この中はいろいろ御心配にあずかりまして、ありがとうございました。
十右衛 旦那もおかみさんも内ですかえ。
伝兵衛 はい。どなたも奥にお揃いでございます。どうぞおあがり下さい。
半七 そんな挨拶はどうでもいい。わっしの方に少し用があるんだ。
伝兵衛 おお、三河町の親分でございましたか。先夜は御苦労様でございました。いや、どうもお見それ申しまして、とんだ失礼をいたしました。
半七 どいつもこいつもみんな失礼な奴ばかり揃っているのだ。それを一々気にかけていた日にゃあ、ここの店へ足ぶみは出来ねえ。