Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゃよう

斜陽

太宰 治

Leggi 斜陽 (しゃよう) di Dazai Osamu (太宰 治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.822 caratteri · 176 schermate

Aozora Bunko

と言いかけて、自分があんまりみじめで、涙がわいて出て、それっきりうつむいて黙った。警察に連れて行かれて、罪人になるのかも知れない、とそのとき思った。はだしで、お寝巻のままの、取乱した自分の姿が急にはずかしくなり、つくづく、落ちぶれたと思った。

「わかりました。お母さんは?」

と藤田さんは、いたわるような口調で、しずかにおっしゃる。

「お座敷にやすませておりますの。ひどくおどろいていらして、……」

「しかし、まあ」

とお若い二宮巡査も、

「家に火がつかなくて、よかった」

となぐさめるようにおっしゃる。

すると、そこへ下の農家の中井さんが、服装を改めて出直して来られて、

「なにね、薪がちょっと燃えただけなんです。ボヤ、とまでも行きません」

と息をはずませて言い、私のおろかな過失をかばって下さる。

「そうですか。よくわかりました」

と村長の藤田さんは二度も三度もうなずいて、それから二宮巡査と何か小声で相談をなさっていらしたが、

「では、帰りますから、どうぞ、お母さんによろしく」

とおっしゃって、そのまま、警防団長の大内さんやその他の方たちと一緒にお帰りになる。

二宮巡査だけ、お残りになって、そうして私のすぐ前まで歩み寄って来られて、呼吸だけのような低い声で、