Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 187.841 caratteri · 376 schermate

Aozora Bunko

「そちたちは、常に諸国の僧徒が、教化の道を誤って、衆民を煽動し、財をあつめては武器を蓄え、門を出ては流言を放ち、いたずらに政道を紛糾させ、宗門末派を利用しては私権をむすぶなど――手におえぬ醜状や、また蜂起する一揆をながめて、日頃、何と憤慨していたか」

「それは、眼にあまるものでございます。われらとても、その悪弊をお懲らしあるに、なんの異存を抱くものでもございませぬ。けれど、諸人の信仰をあつめ、特殊な権能をゆるされておる教団の改革は、そう一朝にはまいりかねましょう」

「そんなことは誰もいう常識というものだ。八百年来、その常識がさまたげて来たればこそ、夙に、山門の腐敗堕落は嘆かれながら――何人もそれを革めることができずに今日へ来てしまったのだ。――畏れ多くも、白河法皇の御ことばにさえ――朕の心のままにならぬものは、双六の賽と賀茂川の水――とある。山法師どもが、日吉の御輿を奉じて来る時は、朝廷の御威厳すら、光もなかったと史書にも見える。源平の騒乱に、またその後の乱世、この山が、どこに国家の鎮護たるつとめをして来たか。衆民の心に安心と力を与えて来たか」

信長は、突然、右の手を、いっぱいに横へ振った。