Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 197.228 caratteri · 394 schermate

Aozora Bunko

宇喜多直家は、城中の兵としめしあわせて、秀吉の包囲軍を挟撃するつもりで、備前から出馬して来た。

「好餌、ござんなれ」

である。――尼子一党は旋風のごとくそれを衝いて、直家の行軍を寸断し、箇別的に殲滅を計った。

宇喜多勢は、四分五裂となり、直家は身をもって、辛くも備前へ逃げ帰った。

かくて後、尼子勢は味方の包囲軍に合し、上月城の総攻撃は、ここに初めて、本格的な行動を起した。

戦法は、火攻めを主とした。

城兵の大半は焼け死んだといわれる。――上月の地獄谷と、後世まで地名につたえられた程、多くが城と共に死んだ。

「こんどは捨てよとはいわん。よく守備せい」

秀吉は、ここを尼子一党に預け、但馬播磨の掃討を片づけると、ひとまず安土へ凱旋した。明けて天正六年の一月、湖南の春色は若かった。

反覆

「秀吉が見えたら、この品、信長より褒美ぞと申して、彼に与えよ」

信長は、家臣へそう云いおいて、初春早々、三河方面へ、放鷹の旅に出立したという。

で、安土にはいなかった。

秀吉は、将士を城下に駐めて、登城したが、家臣からその旨を聞いて、

(さては、鷹狩に事よせて、徳川どのと、どこかで御会見だな?)