Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 176.911 caratteri · 353 schermate
という誇りを生じ、ひいては、仕事への熱中と没我から、自然、仕事そのものに魂も入り、おもしろさも湧き、彼ら独自の、職人的道義も昂って来るのである。
もとより、この請負制は、人間凡衆のもつ利己心を活用したものであるが、結局は、小我に始まって無我に入り、利に始まって利を見ざる境地に人を動かすもので――もしこの手段が悪いといえば、人が道を求めて聖賢の語を求めるのも、ひとつの利己だし、仏心を起して菩提を求めるのもいけないことになる。ひいては社会万般のこと、人間凡衆の働く活泉には、悉く不純ありということにもなる。
――が、いま。
大坂城の大工事場では、そんな理念に問うている暇はない。孜々営々である。昼夜兼行である。そしてこの割普請制の汗の下に、磐石も巨木も、思うままに動かされていた。
以上、述べたように、大工事もまだ半ばの――いや、半ばにも達しない着手匆々というのに、秀吉は、それをここに見に来た数日の後、
「ひとつ、初の茶会を、この大坂城で催そう」
と云い出し、にわかに堺の千ノ宗易と津田宗及の許へ、
「すぐ来い」
と、使いをやった。
ふたりは来た。しかし驚いた。