Classici giapponesi con furigana
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しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
Leggi 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.330 caratteri · 497 schermate
オカネハ、イツモノヨウニ、ハンヲ、オシテ、アリマスカラ、コノママキョクヘ、トリニユキナサイ。
オトウサンノ、タヨリアリマスカ、ナニゴトモ、トキノクルマデ、ノンキニシテイナサイ、ワタシモ、コトシハ、アクネンユエ、タダジットシテイマス。
ナニヨリモ、カラダヲ、タイセツニ、イノリマス。フウトウヲ、イレテオキマス、ヘンジヲクダサイ。
私は顔中を涙でぬらしてしまった。せぐりあげても、せぐりあげても泣き声が止まない。こうして一人になって、こんな荒さんだカフエーの二階で手紙を書いていると、一番胸に来るのは、老いた母のことばかりである。私がどうにかなるまで死なないでいて下さい。このままであの海辺で死なせるのはみじめすぎると思う。あした局へ行って一番に送ってあげよう。帯芯の中には、ささけた一円札が六七枚もたまっている。貯金帳は出たりはいったりでいくらもない。木枕に頭をふせているとくるわの二時の拍子木がカチカチ鳴っていた。
(十月×日)
窓外は愁々とした秋景色である。小さなバスケット一つに一切をたくして、私は興津行きの汽車に乗っている。土気を過ぎると小さなトンネルがあった。