Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんぱん ほうろうき

新版 放浪記

林 芙美子

Leggi 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.330 caratteri · 497 schermate

Aozora Bunko

(お前さんに使ってもらうんじゃないよ。)

おたんちん!

ひょっとこ!

馬鹿野郎!

何と冷たい、コウマンチキな女達なのだろう――。

桃色の吸取紙のようなカードを、紹介所の受付の女に渡すと、

「月給三十円位ですって……」

受付女史はこうつぶやくと、私の顔を見て、せせら笑っているのだ。

「女中じゃいけないの……事務員なんて、女学校出がうろうろしているんだから駄目よ、女中なら沢山あってよ。」

後から後から美しい女の群が雪崩れて来ている。まことにごもっともさまなことです。

少しも得るところなし。

紹介状は、墨汁会社と、ガソリン嬢と、伊太利大使館の女中との三つだった。私のふところには、もう九十銭あまりしかないのだ。夕方宿へ帰ると、芸人達が、植木鉢みたいに鏡の前に並んで、鼠色の白粉を顔へ塗りたくっている。

「昨夜は二分しか売れなかった。」

「藪睨みじゃア買手がねえや!」

「ヘン、これだっていいって人があるんだから……」

「ハイ御苦労様なことですよ。」

十四五の娘同士のはなしなり。

(十二月×日)

こみあげてくる波のような哀しみ、まるで狂人になるような錯覚がおこる。マッチをすって、それで眉ずみをつけてみた。