Classici giapponesi con furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Leggi 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.076 caratteri · 256 schermate
――なまめかしいという感じを与える婦人ではなかった、艶はない、如何にもクスんだ所のある人であった、娘というよりは奥さんといいたいような人であった。当時の普通一般の女を離れて、男性の方に一歩変化しかけたように感ぜられる婦人であった。挙止は如何にもしとやかであった。言葉はいかにも上品であった。何処に女らしくないというところは挙げ得られないにかかわらず、何処となく女離れがしているように感ぜられた。多分は一葉君の気魄の人を圧するようなところがあったからであろう。要するに、共に語って痛快な婦人の一人であったろう。男が恋うることなしに親しく交わりえられる婦人の一人だと私は思っていた。 ――馬場氏記――
とあるのから見ても、そうした婦人で、並々の容色と見えれば、厚化粧で人目を眩惑させる美女よりも、確かであるということが出来ようかと思われる。
その上に、もし一度興起り、想漲り来って、無我の境に筆をとる時の、瞳は輝き、青白い頬に紅潮のぼれば、それこそ他の模倣をゆるさない。引緊った面に、物を探る額の曇り、キと結んだ紅い唇、懊悩と、勇躍とを混じた表情の、閃きを思えば、類型の美人ということが出来よう。