Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

Leggi 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.076 caratteri · 256 schermate

Aozora Bunko

雨いたく降りこめばにや雨戸残りなくしめこめていと闇し、いと子君伯母なる人に向ひて、御覧ぜよ樋口さまのお髪のよきこと、島田は実によく似合給へりといへば、伯母君も実に左なり/\、うしろ向きて見せたまへ、まことに昔の御殿風と見えて品よき髷の形かな。我は今様の根の下りたるはきらひなどいひ給ふ。半井君つと立て、いざや美しうなりたまひし御姿みるに余りもさし込めたる事よとて、雨戸二、三枚引あく、口の悪き男かなとて人々笑ふ。我もほゝゑむものから、あの口より世になき事やいひふらしつると思ふにくらしさに、我しらずにらまへもしつべし。

とある。けれども、何のためにさまで憎く思ったかといえば、その前日、彼女が師の家にて同門の友達と雑談にふけったおり、誰彼の噂に夜をふかすうちに、姦しきがつねとて、誰にはかかる醜行あり、彼れにはこうした汚行ありと論つらうを聞いて、彼女はもう臥床に入ろうとした師歌子の枕許へいって身の相談をしようとした。それは、それより前の日に、伊藤夏子という人が席を立って一葉をものかげに呼び、声をひそめて、

「貴女は世の中の義理の方が重いとお思いなさるか、それとも御家名の方が惜いと思いなさるか」