Classici giapponesi con furigana
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
Leggi 新編 近代美人伝 (下) (いちかわくめはち) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.172 caratteri · 277 schermate
によって僅の人が知っているだけだ。墨田川投身も、知ってるものはすけない。
その間に書いたものが、稲舟の文壇初舞台といってもよい小説「医学終業」だ。
だが、錦子が煩悶に煩悶した三、四年の間を、美妙と留女との歓楽はつづいて、前川――浅草花川戸の鰻屋――に行き、亀井戸の藤から本所四ツ目の植文の牡丹見物としゃれ、万梅――浅草公園伝法院わきの一流割烹店――で食事をし、歌舞伎座見物の帰りは、銀座で今広の鶏をたべるといったふうだった。
美妙という人が、どんな生活をしていたかということが、稲舟はどうして死んだか、ということと、袷の裏表になるのだが、紙数をとるから、そんな事ばかりは書いていられない。塩田良平氏が美妙の日記を研究発表されるということであるから、やがて世に知れるであろう。
とはいえ、世の中は悲しくも面白いものだ。その二十六年には、十二階に百美人の写真が出たのだ。あの、市村羽左衛門との情話で名高い、新橋の洗い髪のお妻が、髪結銭もなく、仕方なしに、髪をあらったままで写した写真が百美人一等当選だったのを、美妙が六銭の入場料をはらって見て、そしてお留のところへいっている。