Classici giapponesi con furigana
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ひはかがやけり
日は輝けり
宮本 百合子
Leggi 日は輝けり (ひはかがやけり) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.445 caratteri · 152 schermate
その晩彼は、いろいろなことを考え耽った。
「或る方へ或る方へと向って押して行く力に抵抗して、体をそらせ、足を力一杯踏張って負けまい負けまいとしながらいざというときに、ほとんど不可抗的な力で、最後の際まで突飛ばされる心持を、或る時日と順序をもって、こういう事件を起す人々は感じないだろうか? 悪そのものに、興味を持っているのでない者は、踏みこたえよろよろとする膝節が、ガックリ力抜けするまでに、どのくらい体中の力を振り搾るか分らない。けれども現われた結果は、なるようにしかならなかったのである」
浩は、自分の内心に起る、実にしばしば起る、強みと弱みの争闘――自分という人間が、その長所に対して持っている自信と、その弱点に関する自意識との争――がもたらす大きな大きな苦痛を思うと、また、自分が或るときは非常に善い人間であるが、或るときはもうもう実に卑小な人間にもなるということを思うと、とかく踏みとどまりきれずに、どうにもならない際まで行ってしまう世間多数の人間を、「あいつは馬鹿だ!」とか、「思慮が浅いから、そうなるに定まっているのさ!」などと、一口には云いきれなかった。