Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ひめくり

日めくり

壺井 栄

Leggi 日めくり (ひめくり) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.884 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

三

「今、電話かけたのよ。そしたらもうつくころだって」

「わるいの?」

「うん。しゃっくりがついて、とまらないのよ。かわいそうで」

「そう」

玄関からは遠い病室へ、三人は足音をひそめて歩いた。ひろみのやつれが目立つ。

三

毎日、わさわさと仕事も手につかない。となると、けっきょく病院通いになってしまう。

「こんなに毎日、忙しい人が、朝に晩にきてくれたりすると、やっぱりガンかなと思ったりするんですよ」

きのうはついにそんなことを云い出した。壁の方を向いて、だれの顔も見えない恰好であったが、反応に耳をすましている様子は、毛布をかけてやっていた元子には痛いほどわかった。冷静らしくいってはいても、唇もやせた頬もこまかくふるえていたのだ。しかし、元子にだけしか聞えぬほど低い、小さな声だったので、そろそろ耳の遠くなりかかっているのを利用して、元子はよく聞きとれぬふりで、ごまかしをいった。

「近いんだから、平気よ。運動になって、私の足もきたえられるからちょうどいいのよ。またくるわね」

そして、廊下に出ると、玄関まで見おくろうとするひろみに、

「いってたの、聞えた?」

ひろみはわりあい平気で、