Classici giapponesi con furigana
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にちにちへいあん
日日平安
山本 周五郎
Leggi 日日平安 (にちにちへいあん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.297 caratteri · 56 schermate
記憶ちがいがあるかもしれません、呼びあう声で数えたのは十五人でした」
源太夫の片方の膝が上下に動きだした。
「すると」と源太夫が云った、「つまり井坂が江戸へゆくとみせて光明寺へ留り、そこへ同志の者を呼び集めたということですね」
「私の申上げた姓名にお心当りがありますか」
「ある、全部ではないが、三、四心当りがある」
「では人をやって在不在をたしかめて下さい」と菅田平野は云った、「――私はかれらが手分けをして、こなたさまをはじめ、仲島、前林のお三方を誅殺すると聞いたのですから、現在その連中が家にいなければ、事実だということがおわかりになるでしょう」
源太夫は鈴を鳴らしながらきいた。
「かれらは日時を申していたか」
「昨夜半の話で明後日と云っていましたが、今日の夜にはさらに人数を集めるように聞きました」
若侍が廊下へ来てかしこまった。源太夫は料紙と硯箱を持って来るように命じ、それが来ると、(菅田平野に聞きながら)九人まで名を書き、「この者たちの在否を至急にたしかめさせろ」といって、若侍に渡した。
「はなはだ汗顔の至りですが」と菅田平野が云った、「――昨日から食事をしておりませんので、まことに申しかねるが、朝食の馳走にあずかりたいのですが」