Classici giapponesi con furigana
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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
Leggi 日本の古典童話 (いっすんぼうし) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.747 caratteri · 50 schermate
おとうさんとおかあさんは浜べまで見送りに立って下さいました。
「おとうさん、おかあさん、では行ってまいります。」
と一寸法師がいって、舟をこぎ出しますと、おとうさんとおかあさんは、
「どうか達者で、出世をしておくれ。」
といいました。
「ええ、きっと出世をいたします。」
と、一寸法師はこたえました。
おわんの舟は毎日少しずつ淀川を上って行きました。しかし舟が小さいので、少し風が強く吹いたり、雨が降って水かさが増したりすると、舟はたびたびひっくり返りそうになりました。そういう時には、しかたがないので、石垣の間や、橋ぐいの陰に舟を止めて休みました。
こんな風にして、一月もかかって、やっとのことで、京都に近い鳥羽という所に着きました。鳥羽で舟から岸に上がると、もうすぐそこは京都の町でした。五条、四条、三条と、にぎやかな町がつづいて、ひっきりなしに馬や車が通って、おびただしい人が出ていました。
「なるほど京都は日本一の都だけあって、にぎやかなものだなあ。」
と、一寸法師は往来の人の下駄の歯をよけて歩きながら、しきりに感心していました。
三条まで来ると、たくさんりっぱなお屋敷が立ち並んだ中に、いちばん目にたってりっぱな門構えのお屋敷がありました。