Classici giapponesi con furigana
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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
Leggi 日本の古典童話 (いっすんぼうし) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.747 caratteri · 50 schermate
それで毎日亡くなったおかあさんのお墓におまいりをして、涙をこぼしながら、
「おかあさま、どうぞあなたが行っていらっしゃる遠いお国に、わたくしを早くお呼び取り下さいまし。」
といって拝んでいました。
すると奥方はまた、鉢かつぎが毎日お墓まいりをすることを知ってにくらしがり、
「まあ、鉢かつぎはおそろしい子供です。わたしたちを殺すつもりで、のろいをかけております。」
と、おとうさんにざん言しました。おとうさんは大そうおこって、
「不幸な子だと思って、大目に見ておいてやったのだが、何の科もないかあさんや、きょうだいをのろうと聞いては、捨ててはおけない。出ていけ。」
といいました。
奥方は向こうを向いて、そっと舌を出しながら、
「かわいそうだけれど、おとうさんのきびしいおいいつけだから。」
といって、鉢かつぎをつかまえて、むりに着物をぬがせて、汚れたひとえ物を一枚着せたまま、追い出してしまいました。
鉢かつぎは泣きながら、どこへ行くというあてもなしに迷い歩きました。どこをどう歩いたか、自分でも知らないうちに、ふと大きな川の岸へ出ました。
「こうやっていつまで歩いていたところで、しまいには疲れてかつえ死にでもする外はないのだから、少しでも早く死んで、おかあさまのいらっしゃる遠いお国へ、迎え取っていただいた方がいい。