Classici giapponesi con furigana
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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
Leggi 日本の古典童話 (いっすんぼうし) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.747 caratteri · 50 schermate
ある時またけんかをして、一寸法師が負けました。くやしまぎれに一寸法師は、そっとお姫さまが昼寝をしておいでになるすきをうかがって、自分が殿さまから頂いたお菓子を残らず食べてしまって、残った粉をお姫さまの眠っている口のはたになすりつけておきました。そして自分はからっぽになったお菓子の袋を手に持って、お庭の真ん中に出て、わざと大きな声でおいおい泣いておりました。その声を聞きつけて、殿さまが縁側へ出ていらしって、
「一寸法師、どうした。どうした。」
とお聞きになりました。
すると一寸法師は、さも悲しそうな声をして、
「お姫さまがわたくしをぶって、殿さまから頂いたお菓子をみんな取って食べておしまいになりました。」
といいました。
殿さまはびっくりして、お姫さまのお部屋へ行ってごらんになりますと、お姫さまは口のはたにいっぱいお菓子の粉をつけて、眠っておいでになりました。
殿さまは大そうおおこりになって、おかあさんを呼んで、
「何だって、姫にあんな行儀の悪いまねをさせるのだ。」
ときびしくおしかりになりました。するとこのおかあさんは、少しいじの悪い人だったものですから、お姫さまのために自分がしかられたのを大そうくやしがりました。