Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
Leggi 日本の古典童話 (いっすんぼうし) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.747 caratteri · 50 schermate
そしていきなりお姫さまにとびかかって、ただ一口に食べようとしました。お姫さまはびっくりして、気が遠くなってしまいました。それを見ると、一寸法師は、例のぬい針の刀をきらりと引き抜いて、ぴょこんと鬼の前へ飛んで出ました。そしてありったけの大きな声を振り立てて、
「これこれ、このお方をだれだと思う。三条の宰相殿の姫君だぞ。うっかり失礼なまねをすると、この一寸法師が承知しないぞ。」
とどなりました。二匹の鬼はこの声に驚いて、よく見ますと、足もとに豆っ粒のような小男が、いばり返って、つッ立っていました。鬼はからからと笑いました。
「何だ。こんな豆っ粒か。めんどうくさい、のんでしまえ。」
というが早いか、一匹の鬼は、一寸法師をつまみ上げて、ぱっくり一口にのんでしまいました。一寸法師は刀を持ったまま、するすると鬼のおなかの中へすべり込んでいきました。入るとおなかの中をやたらにかけずり回りながら、ちくりちくりと刀でついて回りました。鬼は苦しがって、
「あッ、いたい。あッ、いたい。こりゃたまらん。」
と地びたをころげ回りました。そして苦しまぎれにかっと息をするはずみに、一寸法師はまたぴょこりと口から外へ飛び出しました。