Classici giapponesi con furigana
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けいば
日本の名随筆 別巻80 競馬
吉川 英治
Leggi 日本の名随筆 別巻80 競馬 (けいば) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3091 caratteri · 8 schermate
ではなくなる――という結論はどうしようもない。
ほんの小費いとして持って行ったものを、負けて帰るさえ、帰り途は、朝のように愉快ではない。だから私は、以前の一レース二十円限度時代に、朝、右のズボンのかくしに、十レース分、二百円を入れてゆき、そのうち、一回でも、取った配当は、左のかくしに入れて帰った。その気もちは、どんな遊戯にも、遊興代はかかるものであるから、あらかじめ、遊興費の前払いとおもう額を、右のポケットに入れて出かけるのである。左のポケットに残って帰る分は、たとえいくらでも、儲かったと思って帰ることなのである。――だから私は、どうです馬券は、と人にきかれると、負けたことはありません、と常に答えた。帰り途も、いつでも、朝の出がけの気もちのまま、愉快に帰るために考えついた一方法である。