Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

Leggi 日本の諸国物語 (せっしょうせき) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.040 caratteri · 158 schermate

Aozora Bunko

「ふん、ふん、人くさい、人くさい。」

といいました。

「なあに、それはわたしが雀を焼いて食べたからさ。」

「そうか。そんなら少し寝かしておくれ。あんまり駆けてくたびれた。」

「おばあさん、おばあさん。寝るのは石の櫃にしようか、木の櫃にしようか。」

「石の櫃はつめたいから、木の櫃にしようよ。」

こう山姥はいって、木の櫃の中に入って寝ました。

山姥が櫃の中に入ると、女は外からぴんと錠を下ろしてしまいました。そして石の櫃の中から女の子を出してやって、

「山姥を木の櫃の中に入れてしまったから、もう大丈夫だ。」

といって、太い錐を出して、火の中につっ込んで真っ赤に焼きました。この焼いた錐を木の櫃の上からさし込みますと、中で山姥が寝ぼけた声で、

「何だ、二十日ねずみか、うるさいぞ。」

といいました。その間に女は櫃に穴をあけて、ぐらぐら煮え立っているお湯を穴からつぎ込みますと、中で、

「あつい、あつい。」

とさけびながら、山姥はどろどろに煮えくずれて、死んでしまいました。女は山姥を殺して、女の子といっしょにうちへ帰りました。この人ももとは山姥にさらわれて、こんな所に来ていたのでした。