Classici giapponesi con furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Leggi 日本の諸国物語 (せっしょうせき) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.040 caratteri · 158 schermate
後に清明の清の字をかえて、阿倍の晴明といった名高い占いの名人はこの童子のことです。
四
たった十三にしかならない阿倍の童子が、天子さまの御病気を治してえらい役人にとりたてられたと聞いて、いちばんくやしがったのは、あの石川悪右衛門のにいさんの芦屋の道満でした。道満はその時まで日本一の学者で、天文と占いの名人という評判でしたが、こんどは天子さまの御病気を治すことができないで、その手柄を子供に取られてしまったのですから、くやしがるのも無理はありません。そこで御所へ上がって天子さまに讒言をしました。
「御用心遊ばさないといけません。あの童子は詐欺師でございます。恐れながら、陛下のお病は侍医の方々や、わたくし共の丹誠で、もうそろそろ御平癒になる時になっておりました。そこへ折よく童子めが来合わせて、横合いから手柄を奪っていったのでございます。御寝所の下の蛇と蛙のふしぎも、あれら親子が御所の役人のだれかとしめし合わせて、わざわざ入れて置いたものかも知れません。どうか軽々しくお信じなさらずに、一度わたくしと法術比べをさせて頂きとうございます。もしあの童子が負けましたらば、それこそ詐欺師の証拠でございますから、さっそく位を取り上げて、追い返して頂きとうございます。