Classici giapponesi con furigana
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にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
Leggi 日本イデオロギー論 (にほんイデオロギーろん) di 戸坂 潤 (とさかじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 263.376 caratteri · 511 schermate
だから「農は天下の大本」だというのである。
そこでこういう農本的社会である日本では、又農本的制度が発生しなければならぬ。権藤氏によると、元来風俗は恒例へ、恒例は礼儀へ、礼儀は制度律令へ、進化漸化するのであるが、こうした道徳的成俗は自然を以て本としなければならぬ。「飲食男女は人の常性なり、死亡貧苦は人の常艱なり、其性を遂げ其艱を去るは皆自然の符なれば、励めざるも之に赴き、刑せざるも之を黽め」るという具合に、自然に「天下」は治まるものだというのである。処が恰も日本は元来がこうした自然的成俗に則った国柄であって、自治主義こそ日本の最後の特色だということになる。処で農は天下の大本だったのだから、自治主義は専ら農村自治に帰着するわけだ。最近の内閣の農村政策から云えば、農村は自力更生すべきであろう。
だが一つ注意しておかなくてはならぬ点がある。この農本主義的自治主義に立つ「制度学」が、他の日本主義の一群のものとは異って、必ずしも〔絶対制〕主義でないということだ。宇多天皇は藤原基経に向って「卿者社稷之臣、非朕之臣」と仰せられたそうだが、之こそ自治主義の真髄であって、之に較べると、国家主義の如きは公益と私益との衝突を免れぬものだという。