Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 13.809 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

七月二十七日

本もよめず、書けもせず、勉強もせず、只まるで女中と同じように何をかんがえるでもなく体ばっかりをうごかして暮してしまった今日一日って云うものがいかにも馬鹿らしいような気がした。

本のよめなかった事、一番つらい事であったと枕にあたまをつけながらも思った。

七月二十七日

「早く目を覚して御迎に行かれたら行こう」と思ってねたゆうべの腹案を意志の悪い寝むい虫がこわしてしまって御念の入った寝坊をしてしまった。髪をなでつける間もなく御父さまが上野じゃなくて玄関について御しまいになった。御土産は天津桃に羊かんにのし梅、安積にはよっていらっしゃらなかったらしい。今度はだまって居たからいいようなものの気をきかせたつもりで御手紙なんかあげて置いて若し用の都合でよっていらっしゃる時間のない時なんかは御祖母さまと御父様と両方から御こごとを頂戴しなくってはならなかったから…………

病人は二人とも(母も入れて)いいのできのうの分もまぜて今日は勉強するつもりで机に向うと御父さまが、トマトーをむけとおっしゃる、それをすましてから「今日は私一寸しなくっちゃあならない事があるんですから道ちゃんに出来る事はさせて、あんまり私をよばないで下さいまし」