Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4692 caratteri · 10 schermate
七月○日
いかにもよそから来てその辺に泊っている男らしい。
少しぶらぶら行って見ると、地蔵さんがあって、真暗ななかに線香の赤い灯が見え人影がうごめいている。
○子たちが友達をあつめてトランプして遊んでいるから水瓜たべさせてやろうと思っておばさんと○子とがつろうて買いに出たが、もう店をしめてしまった由。(十時ごろ)
水瓜がいります、もしもし水瓜がいりますちゅうて、おろうだけれど、はアおきまへんで。
来年から、祭はやめるのだそうだ。
七月○日
東京のうちからの手紙に、八百屋には玉葱ともやしばかりです、と。
ここでも、(島田)素人が市で買ってはいけないことになった。
牛乳屋が会社になって、ここの村の牛乳屋は、はあ搾り専門でありますと。
前のKさんのところでは、今年は兎が見えない。その代り、どこかで畑つくっているそうで、今朝は胡瓜を市へ出してみたら六本で八十銭になったそうだ。
こっちの胡瓜は実に大きい。それでも、種が少なくて質は上等で美味い。
午後のかんかんの炎天で、秋本医者の新築の屋根を職人が二人で葺いている。
株に熱中して、一向信用のなかったひとだがいい医者が皆出征してから三年間に、こうやって今新築をするということに立ち到った。