Classici giapponesi con furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate
上り口の板敷のところに、いけない児童を空俵に入れたり、火のついた線香をもたせたりして、自分の傍には弓の折をひきよせておいて、がみがみ大声で呶鳴りちらしている。空俵へ入れるのは、これから河へ流してしまうというのだ。他のおとなしい児童がふるえながら詫すると、それをしおに俵から出してやる。見えすいた広告法だが、厳しい師匠にやらなければ、いけないと思っている、無学町人の親たちには、それが大層評判がよかった。
国芳の家のそばにも手習師匠があった。私が七歳であったころに、四十位な年配で、小笠原の浪人加賀美暁之助という人だった。この人のほうは立派な人物で、大橋流の書も佳いし、絵は木挽町の狩野の高弟で、一僊といって、本丸炎上の時は、将軍の居間の画を描いたりしたほど出来たし、漢学も出来る、手をとって教えてもらった。撃剣もおしえた。色は黒かったが人品の好い人で、御家内も武家の出だから品のある女だった。
三馬に逢ったことがある。そうさ、五十四、五に見えた。猿のしるしのある家で、化粧水を売っていたっけ。倉の二階住で、じんきょやみのくせに妾があった。子供心にも、いやな爺だと思ったよ。